2006年2月12日、僕は秩父宮ラグビー場にたまたまいました。それまでもラグビーを見たことがないわけではなく、早明戦や大学選手権の決勝ぐらいは数回足を運んだことはありました。ラグビーというスポーツは好きでしたが、それよりも自分の大学を応援に行くという感じが強かったように思います(当時はまだ学生でした)。
その年も何気なく選手権の決勝を見に行ったところ、佐々木組の圧倒的な強を目の当たりにします。興奮した僕は友人とこれなら社会人に勝てるかも知れないぞと話したのを覚えています。そこで、どちらかというと興味本位で、初めて日本選手権を見にいくことにしたのです。
こうして、それまでラグビー観戦暦数回という人物が何の縁かあの試合を目撃することになったのです。そこで何が起こったかは改めて書きません。
とにかく、それ以来僕はラグビーと清宮監督にぞっこんです。清宮監督が翌年からサンゴリアスの指揮をとると知り、それまでトップリーグの存在すら知らなかった僕が東京での試合はほぼ全て見に行くほどのサンゴリアス贔屓になりました。最初は清宮監督と佐々木選手目当てで、次第に好きな選手も増え、応援にも熱がこもります。今季はとても悔しい思いをしました。そんな矢先の辞任の報です。きっぱりと責任をとる姿勢は立派です。僕としては、今季は一皮剥ける兆しを感じていたのでせめてもう1年清宮体制を見てみたいのですが、それは本人やチームが決めることです。残念ですが、仕様がありません。サンゴリアスはきっと今以上に強くなります。
気がつくともう4年も経っていたのです。随分楽しませてもらいました。清宮監督は、僕にとってはラグビーをこんなに好きになるきっかけをくれた人物です。個人的にとても感謝しています。志半ばでの退任かと思いますが、4年間お疲れ様でした。しばしの休息の後、また違う形でご活躍されることでしょう。これからも陰ながら応援しています。