はじめまして。井上太市と申します。花をいけて暮らしています。簡単に自己紹介をします。

1981年に福岡で生まれました。1999年に大学に入学し、そこでいけばなに出会います。僕は家族や知り合いがいけばなをやっていたわけではなく、もともとそういうものに興味があったわけでもなく、まったくの偶然です。大学生活といえばサークル活動だろうと、いろいろなところに見学に行っているうちに、たまたまいけばなのサークルを見つけたのです。興味本位で体験稽古に行ったところなんとなく面白くて、そのまま居ついてしまいました。そこに教えに来てくださっていた小俣里風先生が僕の師です。

サークルの仲間のほとんどは大学を卒業するといけばなから遠のいてしまうのですが、僕は大学生活が人より長かった分、いけばなに接する時間も長くなり、いつの間にかのめり込んでいて卒業後も続けようと決めていました。働き始めてからも師の元に稽古に通い、また京都へもいけばな修業へ行くようになりました。

そうやって、いけばなを長くやっているうちに、いけばなを教えてほしいとか、花をいけてほしいと求められることがときどきありました。そこで思い切って自分で教室を開いてみることにしました。

師匠に相談して、稽古場を貸してもらえることになり、自分でホームページを作って生徒を募集しました。最初の生徒が来てくれたのが2011年の5月です。少しずつですが生徒も増え、今では自分の稽古場を構えていけばな教室を運営しています。

2015年には池坊全米特派講師に選ばれ、3ヶ月間アメリカやカナダの各地でいけばなの指導をしてきました。そして、2017年から池坊中央研修学院研究員の任を拝命し、本部講師として全国を回っていけばなの指導をしています。

思いかえすと、なんとなく行き当たりばったりでその場をやり過ごしているうちに、いつの間にかいけばなが生活の中心となっていました。今では毎日花をいけて暮らしています。きっと高校生の僕に、君は将来いけばなの先生になっているよと伝えるとびっくりするでしょうね。

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