玉三郎と勘三郎、僕が大好きな二人の役者の座談会と舞踏公演です。
座談会は海外公演をするようになったきっかけを中心に話が進みます。二人ともさすがは役者、場の空気を捉まえるのが上手といえばいいのでしょうか、ぐっと聴衆をひきつけます。あたりまえですが、身のこなしが綺麗なのには見とれました。僕はこんな風な人になりたいんだなあと改めて確認しました。
座談会の後は舞踏です。勘太郎、七之助による「三社祭」、勘三郎の「二町長」は素踊りで、玉三郎の「鐘ヶ岬」は衣装を着けての登場でした。
素踊りはある程度踊りを見る目がないと楽しめないような気がします。勘三郎の身のこなしはうっとりするほど美しく、素人目にもとても上手だなあというのはわかるのですが、次第に退屈してしまいます。その内面白く感じるようになるのでしょうか。
玉三郎は圧巻でした。出てきた瞬間から会場の空気が一変します。ただただ美しい、僕は息ができないほどでした。