ふるあめりかに袖はぬらさじ

シネマ歌舞伎「ふるあめりかに袖はぬらさじ」を見ました。玉三郎の何に魅せられているのか、その指の先まで神経の行き届いた洗練された身のこなしでしょうか、鬼気迫るほどにかっと見開かれたまなこでしょうか、さっぱりわかりませんが、目は釘付けです。今までに見た鷺娘や道成寺等の舞踏のような完璧な美しさとは違う玉三郎がそこにはいます。それが滑稽な様であっても、痺れるほどに恰好いいと思いました。僕はあんな風になりたいのです。