文豪達の交わり

僕は今、北へ向かう列車に揺られながら永井荷風さんの『断腸亭日乗』を読んでいます。その中には名だたる文豪との交わりの場面が出てきます。

谷崎潤一郎氏来訪。その著『近代情癡集』の序詞を需めらる。雨漸く晴れしが風吹き出で夜に入りあらし模様となる。
大正8(1919)年8月4日

『断腸亭日乗』永井荷風

午後富士見町与謝野氏の家にて雑誌『明星』編輯相談会あり。森先生も出席せらる。先生余を見て笑つて言ふ。我家の娘ども近頃君の小説を読み江戸趣味に感染せりと。余恐縮して荅ふる所を知らず。帰途歌舞伎座に至り初日を看る。深更強震あり。
大正10年(1921)10月2日

『断腸亭日乗』永井荷風

谷崎潤一郎さん、森鷗外さんはどちらも僕の大好きな作家です。敬愛する永井荷風さんがこの2人と交流があったというのはなんだか愉快です。