前々から読みたいと思っていた古事記をついに読みました。ほとんど意味がわからないので、眺めると言った方が正確ですが。最初の方は神話で、知っている話も出てきて楽しめました。
そんな中でも特に気に入った部分を挙げます。
ここにその妹伊邪那美命に問ひたまはく、「汝が身は如何か成れる。」ととひたまへば、「吾が身は、成り成りて成り合はざる處一處あり。」と答へたまひき。ここに伊邪那岐命詔りたまはく、「我が身は、成り成りて成り餘れる處一處あり。故、この吾が身の成り餘れる處をもちて、汝が身の成り合はざる處にさし塞ぎて、國土を生み成さむと以為ふ。生むこと奈何に。」とのりたまへば、伊邪那美命、「然善けむ。」と答へたまひき。
『古事記』
歌舞伎だったら「よっ、待ってました」と声が掛かること請け合いの名台詞ですね。おおらかで、おかしみがあって大好きです。