
南天、松、水仙、梅、椿、柘植、枇杷、苔木、若松、羊歯、小菊
南天は「難を転ずる」に音が通じることから目出度いものとして扱われます。大らかに広がる葉と、真っ赤な実が美しいですね。
今年を振り返ると、いいことばかりであまり転じたい難が思い浮かびません。もちろん嫌なことや辛いこともあったのでしょうが、僕は忘れっぽいのでほとんど覚えていないのです。特に難なく平穏無事に過ごせたことに感謝です。来年も良い年でありますように。まだ今年がもう少し残っていますが。
南天は「難を転ずる」に音が通じることから目出度いものとして扱われます。大らかに広がる葉と、真っ赤な実が美しいですね。
今年を振り返ると、いいことばかりであまり転じたい難が思い浮かびません。もちろん嫌なことや辛いこともあったのでしょうが、僕は忘れっぽいのでほとんど覚えていないのです。特に難なく平穏無事に過ごせたことに感謝です。来年も良い年でありますように。まだ今年がもう少し残っていますが。
三年に一度の日本で最も歴史の長いアートフェア「東美特別展」の会場の花を生けさせていただきました。僕が請けた仕事ではないのですが、知人のお手伝いとして、2階玄関の床の間を担当させていただきました。とっても素敵な場所で、立花がよく映えます。こんないい場所で立花を立てることができてとても楽しかったです。
二代専好宗匠の『立花之次第九拾三瓶有』より第11図を参考にして立てました。
絵図によると寛永六年正月二十三日(1629年2月16日)禁中小御所にて立調されたそうです。寛永六年と言えば、二代専好宗匠が大変活発に活動された年で、この『立花之次第九拾三瓶有』の中にも寛永六年に立てられたものが44作と半数に迫るほど多く収録されています。最も充実していた時期の作品ということですね。
請に大きく伸びた松と、控えの著莪の釣り合いが見所だと思います。今で言う左流枝の形ですね。流動感があってとても美しいです。陰方に2枚使われた大葉が驚くほどの効果を上げています。実作してみる事でそれを感じる事ができました。
先輩のお宅で花を立てました。今季最後の水仙です。大住院以信さんの作品図を参考に立てました。面白かったです。
またまた『立花之次第九拾三瓶有』の中の水仙一色を勉強しました。今日は79図です。
昨日立てた25図と基本的な骨組みはほぼ同じです。丈が少し低いのと、下段には数が多くなった事で、25図ほど間延びした感じはありません。その前に立てた26図との中間という感じでしょうか。ゆったりとした間が気持ちがいいです。
この79図は色々と書き込みがあって参考になります。例えば請又は流しと考えられる向かって右に大きく伸びた2枚の葉は「ハ二枚ウシロスミ」と書き込んである事から斜め後ろに出ている事がわかります。
絵図や写真では前後がよくわからないことが多いです。そこを自分の感覚で読み解いて行く楽しさもありますが、勉強という意味ではこういう書き込みは大変助かります。
この二代専好宗匠の作品図は、後代の絵図が絵それ自体が鑑賞に堪えうる作品として描かれた(専門の絵師に描かせ、作品集として出版されているものもあります)のに対して、どちらかというとお手本として記録された側面が強いと言われています。当時の立花に夢中になっていた方々も、今の僕らと全く同じようにこの絵図を参考にしながら花を立てていたと思うとなんだか面白いですね。