コーラン

最初は読みとおせるか不安になるくらい退屈でしたが、馴染んでくるのでしょうか、次第に面白く感じるようになりました。特に印象深かった一章を引用しましょう。興味がある方は一度読んでみるといいと思います。文庫本で3冊と割と長いですが、意外と夢中になってさっと読めてしまいます。

慈悲ふかく慈悲あまねきアッラーの御名において

お情けぶかい神様はクルアーンを授け、人間を創り、もの言うすべを教え給うた。
太陽と月は計算通りに(動き)、星と樹木は伏し拝む。
蒼穹はこれを高々と持ち上げ、(正邪の)秤を設け給うた。「汝ら秤に不正を用いてはならぬぞ。常に公正を旨として計り、決して少く計るではないぞ。」
また大地はこれをすべての生あるもののためにうち据え給えば、そこにはさまざまの果物あり、莢かぶる実の棗椰子あり、殻かぶる大麦小麦、馥郁と香る草あり。
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。

人間を陶工のように粘土で作り、妖霊どもを煙なしの火で作り給うた。
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。

二つの東を統べ給うお方。二つの西を統べ給うお方。
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。

二つの海を解き放ってあい逢わせ、しかも間には障壁を設けて互いに分を守らしめ給う。
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。
どちらからも真珠は取れる、珊瑚は取れる。
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。
山のごとき威容をほこり海逝く舟も、これまた(神の作り給うた)もの。
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。

(地)上のものはみな儚く消え、永遠に変わらぬは威風堂々たる主の御顔のみ。
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。
天にあるもの地にあるもの、みなが願いごと持ち込んで来て、(主は)来る日も来る日もお忙しい。
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。

いまに我らがお前らのことはゆっくり面倒みてやろう。ほんにお前らは両方とも重い荷物。
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。
これ、妖霊ども、人間ども、お前たちもし天と地の境界を越えられるものなら越えて見よ。越えると言っても、(アッラーの)権能がなしにはできはせぬ。
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。
お前たち、炎々と燃えさかる焔を浴びせられようぞ。それにどろどろ熔けた黄銅を。誰にも助けてもらえまいぞ。
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。
大空が真二つに裂け割れて、まるで赤皮のように赤くなり……
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。
その日には、誰も犯した罪を訊ねられたりすることもない、人間も、妖霊も。
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。
罪を犯した者は様子を一目見ればすぐわかる。みな前髪と足をむんずとばかり掴まれる。
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。
さ、これがジャハンナム。罪深い者どもが嘘だ嘘だと言っていたもの。みなその(火)と煮えたぎる熱湯の間をめぐって行く。
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。

だが常日頃、主の御前に立つことを恐れて来た者には緑の園が二つもあって……
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。
ともにさまざまな木々が茂り……
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。
ともにさらさらと泉水が流れ……
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。
ともにあらゆる種類の果物が二種もみのり……
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。
錦張りつめた臥牀に悠々と手足のばせば、二つの園にみのる果実は取り放題。
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。
傅くは目差し抑えたむすめたち、これまで人間にも妖霊にも体を触れられたことのない……
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。
その美しさ、紅玉、珊瑚をあざむくばかり。
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。
善いことすれば、善い報い戴けるのが当然のこと。
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。
いや、このほかにもう二つ楽園があって……
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。
緑したたるばかり、
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。
そこにこんこんと二つの泉は湧き、
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。
そこに果物はたわわに実る、椰子も、柘榴も。
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。
そこにはまた、素晴らしい美女が沢山いて、
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。
目もとすずしい天井の乙女らが天幕の奥に、
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。
これまでに人間にも妖霊にも体を触れられたことのないものばかり。
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。
みんな緑の褥、美しい敷物の上にゆったりと実を凭せて。
これほどの主のお恵み、さ、そのどれを嘘と言うのか、お前も、お前も。
ああなんとめでたいことか、主の御名よ、気高くも尊い主の御名よ。

『コーラン』

古事記

前々から読みたいと思っていた古事記をついに読みました。ほとんど意味がわからないので、眺めると言った方が正確ですが。最初の方は神話で、知っている話も出てきて楽しめました。

そんな中でも特に気に入った部分を挙げます。

ここにその妹伊邪那美命に問ひたまはく、「汝が身は如何か成れる。」ととひたまへば、「吾が身は、成り成りて成り合はざる處一處あり。」と答へたまひき。ここに伊邪那岐命詔りたまはく、「我が身は、成り成りて成り餘れる處一處あり。故、この吾が身の成り餘れる處をもちて、汝が身の成り合はざる處にさし塞ぎて、國土を生み成さむと以為ふ。生むこと奈何に。」とのりたまへば、伊邪那美命、「然善けむ。」と答へたまひき。

『古事記』

歌舞伎だったら「よっ、待ってました」と声が掛かること請け合いの名台詞ですね。おおらかで、おかしみがあって大好きです。

日本選手権決勝

今日のサンゴリアスは強かった。いいところが全部出たと思います。

専門的に見ていろいろとあるのでしょうが、僕が一番進化したと思うのはハンドリングの技術です。ちょっと前は、プレッシャーを受けた場面やトップスピードで走りこんで来た場合にぽろぽろとボールを落としていました。今はほぼ確実にキャッチします。これによって素晴らしいスピードでのアングルチェンジや敵をぎりぎりまでひきつけてパスというプレーが増えたように感じます。どんどんゲインをきるので見ていてとても面白かったです。

なんにせよ優勝おめでとうございます。

有田組ラストマッチ

早稲田 43-66 NTTドコモレッドハリケーンズ

敗れはしましたが、いい試合でした。磨き上げられた攻撃は十分に通用していました。相手はトップリーグ昇格を決めているチームです。その相手の防御網を面白いように切り裂いていく様は痛快そのものでした。

印象に残ったプレーをいくつか。

山中選手が敵防御ギリギリまで近づき、ほとんどタックルを受けると同時に真横に走りこんできた伊藤選手にボールを渡したプレー、あそこまで我慢できる山中選手の強気、そして伊藤選手の走りこむコースも絶妙でした。

外展開と見せかけて、ブラインドサイドから入ってきた中濱選手へ返し、一気にトライまで持っていったプレー、今期よく見られた得意のプレーの完成形でした。ほとんどボールが出てきた密集に向かってパスをしているような感じで、あれだけ人がいるところに向かってパスを放れるのは緻密な準備と信頼関係と勇気が必要でしょう。トップスピードでパスを受けそのまま走りきった仲濱選手のスキルも見事です。これぞWTBという仕事をしました。

TV解説でも絶賛されていた、坂井選手、村田選手のカラクロ(この言い方は今でもあるのでしょうか?クロスに見せかけてデコイランナーが入ってくるプレーです)、完全に相手DFを釘付けにしました。絶品ですね。この二人が、あの迫力で突っ込んできたら、DFもそこに集中せざるを得ません。このコンビで何度もゲインをきったことが効いていました。

有田主将、再三縦に突破し、一度もボールを奪われませんでした。主将として、一選手として、抜群の存在感を示してくれました。

他にも随所に鮮やかなプレーが見られ、存分に楽しめました。最後の試合でもファンを楽しませてくれたと思います。

いいチームだっただけに「荒ぶる」を歌えなかったことは返す返すも残念ですが、有田組はとにかく見ていてワクワクするようなプレーをたくさん見せてくれました。1年間お疲れ様でした。そしてありがとうございます

早稲田大学ラグビー蹴球部
http://www.wasedarugby.com/