いけばなの名人になりたい

生花正風体 燕子花
生花正風体
燕子花

僕はいけばなの名人になりたいのです。そのためにはたくさん稽古して、たくさん恋をして、たくさん遊ぶことが必要だと思います。

祖父君が大先生だった僕のいけばな友達は、幼い頃お祖父様のいけた燕子花を見て泣いたことがあるそうです。僕もそんな風に見る人の心を震わせるような花がいけてみたいです。

今の蓮

立花正風体 蓮、ふとい、河骨
立花正風体
蓮、ふとい、河骨
立花正風体 蓮、ふとい、河骨
立花正風体
蓮、ふとい、河骨

古川特命教授の立花ゼミで勉強してきました。

立花という伝統的な型のある様式です。何百年も立てられてきましたが、時代によって変化し続けています。今の感覚に合う立花を意図して立てました。型のある中で、どこまでを守りどこまで破れるのかを模索しています。

蓮の思い出

自由花 千日紅、ポリシャス、たましだ、撫子
自由花
千日紅、ポリシャス、たましだ、撫子

昨日見に行った蓮の印象を元に制作しました。

夏は草がちに

古典立花 薄、松、燕子花、鶏頭、檜扇、柘植、銀宝珠、夏はぜ、たましだ、撫子
古典立花
薄、松、燕子花、鶏頭、檜扇、柘植、銀宝珠、夏はぜ、たましだ、撫子

元禄時代に刊行された『新撰瓶花図彙』という作品集の中の絵図を参考に立てた一作です。猪飼三枝さんの作品を参考にしました。

古典の立花は木がちと言って、木を主体に立てることが多いです。けれども、夏は草がちに立てるとの教えがあります。夏は草が勢いよく伸びる季節で、その生命力を讃えるのです。また、夏場はいけばなに使える木物があまりないという事情もあります。

この作品はその教えの通り薄を真に立て、燕子花、桔梗、鶏頭、檜扇、銀宝珠、撫子と夏の草花を色とりどりに挿し交えています。様々な異なる姿の植物がお互いの個性をいかしながら調和するという立花の世界観をよく表した作品だと思います。

秋野教室

京都へいけばな修行へ行ってきました。秋野教授の下、古典立花を勉強しています。

古典立花
蓮、河骨、桔梗、檜扇

この作品は元禄11年(1698)に刊行された『新撰瓶花図彙』といういけばな作品集の中の絵図を参考に立てました。猪飼三枝さんという方の作品です。

蓮一色と言って、ほぼ蓮だけを使う特殊な方法です。

この時代は「陸物(おかもの)」と言って陸地に育つ植物も交ぜています。この作品では桔梗がそうですね。もっと時代が後になると、蓮と燕子花の一色には陸物は交ぜないという決まりができます。蓮や燕子花は水辺に育つ植物だから、交ぜていいのは同じ水辺に育つ植物というわけです。河骨、葦、ふといなどがよく使われます。表現が違うのですね。

ちょうどいけばな資料館の特別会館があり、一般の方もいらっしゃるということで授業で立てた花をロビーに飾っていただきました。普段は自分と教室の方が見るだけですが、こうして多くの人に見てもらえるのは嬉しいです。

蓮一色 蓮、河骨、桔梗、檜扇
古典立花
蓮、河骨、桔梗、檜扇

こちらは同じ『新撰瓶花図彙』の中の作品を参考にしました。作者も同じ猪飼三枝さんです。砂物という形式です。通常の立花はやや縦長ですが、砂物は横広がりの姿になります。砂物という名前が付いているように、通常は花瓶口に白い砂を敷き詰めます。しかし、蓮や燕子花のような水辺に育つ植物の場合は砂を敷かずに水を見せます。

立花正風体 燕子花、河骨、著莪
立花正風体
燕子花、河骨、著莪

こちらは中村亮一先生のデッサンを参考にしたものです。燕子花一色です。今の正風体とは一味違います。

中村亮一先生は一世代前の先生で、現在一線で活躍されている先生方が習った先生です。秋野先生も中村亮一先生の古典立花研究室で学ばれました。