夏は草がちに

古典立花 薄、松、燕子花、鶏頭、檜扇、柘植、銀宝珠、夏はぜ、たましだ、撫子
古典立花
薄、松、燕子花、鶏頭、檜扇、柘植、銀宝珠、夏はぜ、たましだ、撫子

元禄時代に刊行された『新撰瓶花図彙』という作品集の中の絵図を参考に立てた一作です。猪飼三枝さんの作品を参考にしました。

古典の立花は木がちと言って、木を主体に立てることが多いです。けれども、夏は草がちに立てるとの教えがあります。夏は草が勢いよく伸びる季節で、その生命力を讃えるのです。また、夏場はいけばなに使える木物があまりないという事情もあります。

この作品はその教えの通り薄を真に立て、燕子花、桔梗、鶏頭、檜扇、銀宝珠、撫子と夏の草花を色とりどりに挿し交えています。様々な異なる姿の植物がお互いの個性をいかしながら調和するという立花の世界観をよく表した作品だと思います。