ラグビーワールドカップ2011開幕戦 NZvsトンガ

ニュージーランド 41-10 トンガ

開催国であり、常に大本命に挙げられながら第一回大会以来優勝から遠ざかっているオールブラックス(NZ代表の愛称です)が開幕戦に登場です。今回は特に前評判が高く楽しみです。

さて、そのオールブラックスですが、唖然とするぐらい強かったです。トンガは決して弱い国ではないのですが、手も足もでなかった印象です。ボールも人も縦横無尽に動き、相手はなすすべ無しの様相を呈します。素人目で見てもとても相当に質の高いラグビーをしているのがわかりました。

対するトンガも肉弾戦では負けていませんでした。FWは強力でトライをとった場面などは10分以上相手をゴールライン前に釘付けにしました。ラグビーは接点の攻防がまず肝だと言われますが、そこではそんなにやられている印象はありませんでした。ただ総合力ではやはり一段劣ったということでしょう。

この2カ国は日本と同じ予選プールなので、今後どちらも日本と対戦します。オールブラックスはもちろんトンガも相当強いなという印象を持ちました。ただ、トンガはそんなにBKに振ってこず近場近場で縦を突いてくるので、今の日本なら集中を切らさなければ防げるのではないでしょうか。そして直前の2試合でようやく見せ始めた早く広い攻撃ができればトンガの防御網なら突破できると思います。なんとかトンガには勝ってほしいですね。(もちろんオールブラックス戦も選手は勝つつもりで臨むでしょう。ただし現実は日本代表は過去6大会で20試合戦い1勝しかしたことがありません。今大会はまずはたとえ1試合でも勝つこと、これが大切なのです)

明日は日本の初戦フランス戦です。かなり格上であり、ゲームの性質上波乱の起きにくいと言われるラグビーでは常識的には勝利は難しいと思われています。ただ、フランスはわりとムラがありいい時はオールブラックスをも脅かしますが、反面ぱっとしない時も多いと言われています。日本が最高のパフォーマンスを見せ、相手が調子を崩せばあるいは――。期待しましょう。