助六

歌舞伎座の午後の部に行ってきました。演目は「鶴寿千歳」「連獅子」「助六由縁江戸桜」の三本です。

「連獅子」は11月に新橋で勘三郎親子のものを見たばかりですが、今日は幸四郎親子での舞台です。凛々しい動きでとても迫力のある格好良い舞台でした。この狂言は大好きです。何度見ても興奮します。

そして、なんといっても今日のお目当ては助六です。二、三年前に海老蔵の襲名披露で博多座でやったのを見て以来で、今日はご当主團十郎の助六です。それはもう見事なものでした。歯切れの良い江戸弁での痛快な台詞が流れるように出てきます。身のこなしひとつとっても男前で、伊達男という形容が正にぴったりです。あの衣装もなんとも格好良いですね。助六の男ぶりに惚れ惚れしながら、名台詞の数々、豪華絢爛な傾城たちの衣装、笑いに溢れる股くぐり、と見所満載で本当に面白い狂言です。存分に楽しめました。

余談ですが、今日は初めて東袖の席をとってみました。ちなみに三階です。勿論助六の花道での出を見るためです。舞台の右三分の一ぐらいは見えませんが、花道はしっかり見られるので、花道をよく見たい演目のときにはなかなかいい席かも知れません。